Title  粟田口別当入道集(惟方)  0127:  西行房まうできて、かへりての朝に申しおくりし よひのまにこのまもりこし月かげをいつありあけのそらとながめむ  0128:  かへし みやこいでてやまぢの雲にきみすまばかげをならべむ秋の夜の月 ---- [藤原惟方(ふじわらのこれかた)]1125-??? 藤原顕頼の子、母は藤原俊忠の娘で二条天皇の乳母俊子。葉室光頼の同母弟。粟田口別当と称する。美福門院に仕え、1136年従五位下。国司などを歴任。保元の乱後昇進を重ね、1158年蔵人頭・参議。翌年、検非違使別当。同年の平治の乱でははじめ源義朝に同調したが離反。二条天皇の側近となり専横をふるったが後白河上皇の反感を買い、1160年長門国へ配流。1166年召還。私家集『粟田口別当入道集』。  End  親本::   宮内庁書陵部蔵  底本::   著名:  新編国家大観 第七巻        私家集編Ⅲ 歌集   編者:  「新編国歌大観」編集委員会   発行所: 株式会社角川書店   発行日: 平成元年四月十日初版発行        平成六年六月一日再版発行   国際標準図書番号: ISBN4-04-020172-8  入力::   入力者: 新渡戸 広明(info@saigyo.net)   入力機: Sharp Zaurus igeti MI-P1-A   編集機: Fujitsu FMV DESK POWER   入力日: 2001年07月10日  校正::   校正者:    校正日: