Title  二十一代集中、詞書に「円位」または「西行」の含まれる和歌  Note  国文学研究資料館の二十一代集の検索を使用。  0001:  千載和歌集/千載和歌集巻第六/冬歌  0413/円位法師人++にすゝめて百首の歌よませ侍けるとき、時雨の歌とて/藤原定家 時雨つる/まやの軒はの/程なきに/やかてさしいる/月の影かな  注記【書、413和歌から422和歌までを欠く】  0002:  千載和歌集/千載和歌集巻第八/羇旅歌  0543/円位法師かよませける百首の歌の中に、旅の歌とてよめる/寂蓮法師 岩ねふみ/峰の椎しは/おりしきて/雲に宿かる/ゆふ暮の空  0003:  千載和歌集/千載和歌集巻第九/哀傷歌  0603/西住法師身まかりける時、をはり正念なりけるよしきゝて、円位法師のもとにつかはしける/寂然法師 乱れすと/をはり聞こそ/うれしけれ/さても別は/なくさまねとも  0004:  千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中  1071/円位法師かすゝめ侍ける百首の歌の中に、花の歌とてよめる/藤原定家 いつくにて/風をも世をも/恨まし/吉野ゝ奥も/花はちりけり  *1070  0005:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第四/秋歌上  0363/西行法師すゝめて百首歌よませ侍けるに/藤原定家朝臣 見わたせは/花も紅葉も/なかりけり/浦のとまやの/秋の夕暮  0006:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三  1196/西行法師人++に百首歌よませ侍けるに/定家朝臣 あちきなく/つらき嵐の/こゑもうし/なと夕暮に/待ならひけん  0007:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上  1550/月あかき夜定家朝臣にあひて侍けるに、歌の道にはこゝろさしふかきことはいつはかりよりのことにかとたつねはへりけれは、わかく侍しとき西行にひさしくあひともなひてきゝならひ侍よし申て、そのかみ申し事なとかたり侍て、かへりてあしたにつかはしける/法橋行遍 あやしくそ/かへさは月の/くもりにし/昔かたりに/*夜や更にけん/*5夜や更ぬらんイ  *1548  0008:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中  1664/西行法師、百首歌すゝめてよませ侍けるに/藤原家隆朝臣 いつかわれ/苔の袂に/露をきて/しらぬ山路の/月をみるへき  *1662  0009:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下  1784/西行法師やまさとよりまかりいてゝ、むかし出家し侍しその月日にあたりてはへるなと申たりけるかへりことに/八条院高倉 浮世出し/月日の影の/めくりきて/かはらぬみちを/又てらすらん  *1782  注記【この和歌慈鎮和尚自歌合・十禅師・十三番左の歌。作者慈円】  0010:  新古今和歌集/新古今和歌集巻第二十/釈教歌  1978/西行法師をよひ侍けるに、まかるへきよしは申なからまうてこて、月のあかかりけるに門の前をとをるときゝて、よみてつかはしける/待賢門院堀川 西へ行/しるへと思ふ/月影の/空たのめこそ/かひなかりけれ  *1976  0011:  新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十七/雑歌二  1199/西行法師自歌を歌合につかひ侍て、判の詞あつらへ侍けるに、書そへてつかはしける/皇太后宮大夫俊成 契をきし/契のうへに/そへをかん/わかのうら路の/あまのもしほ木  0012:  続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十七/雑歌中  1126/後徳大寺左大臣、西行法師なと伴ひて大原にまかれりけるに、来迎院にて、寄老人述懐といふことをよみ侍ける/縁忍上人 山のはに/影かたふきて/悲しきは/むなしく過し/月日成けり  *1117  0013:  続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十八/雑歌下  1231/西行法師すゝめ侍ける百首歌に/寂蓮法師 白波の/よする汀に/たつ千鳥/跡さためなき/此世なりけり  *1222  0014:  続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十八/雑歌下  1251/相空法師身まかりにけるを、西行法師とふらひ侍らさりけれは/寂然法師 とへかしな/別の庭に/露ふかき/よもきかもとの/心ほそさを  *1242  0015:  続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第五/秋歌下  0377/西行法師すゝめ侍ける百首歌の中に/左近中将公衡 夜もすから/おしむ袂の/露のみや/明なは秋の/名残なるへき  0016:  続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第六/冬歌  0446/西行法師すゝめ侍ける百首歌に/左近中将公衡 三わの山/夜のまの雪に/うつもれて/下葉そ杉の/しるし也ける  0017:  続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第十六/雑歌上  1154/西行法師みつからの歌を合て、判の詞しるし付へきよし申侍けるを、書てつかはすとて/前中納言定家 山水の/ふかゝれとても/かきやらす/君に契りを/むすふはかりそ  0018:  新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第九/釈教歌  0651/月あかゝりける夜、西行法師まうてきて侍けるに、出家の心さしあるよし物かたりして帰りける後、その夜の名残おほかりしよしなと申をくるとて/中院入道右大臣 夜もすから/月をなかめて/契をきし/そのむつことに/やみは晴にき  0019:  新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第十九/雑歌下  1554/西行法師、後世の事なと申たりけれは/前大納言成道 おとろかす/君によりてそ/長夜の/久しき夢は/さむへかりける  *1548  0020:  新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第十九/雑歌下  1561/夏のころ、西行法師かもとへつかはしける/待賢門院堀河 この世にて/かたらひをかむ/時鳥/しての山ちの/しるへともなれ *1555  0021:  玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第一/春歌上  0119/西行法師すゝめ侍ける百首歌の中に/前中納言定家 朝なきに/行かふ舟の/けしきまて/春をうかふる/波のうへ哉  0022:  玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五  2446/西行法師すゝめ侍ける百首歌の中に、楊貴妃を/権中納言長方 まほろしは/玉のうてなに/尋きて/むかしの秋の/契りをそき〔く〕  *2432  注記【2446番歌和歌第5句目は正保版本版木の欠損により欠】  0023:  玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二十/神祇歌  2728// あまてらす/月の光は/神垣や/引しめ縄の/うちとゝもなし  此歌は、西行法師太神宮にまうてゝ、はるかにあらかきの外にて、心のうちに法施奉りて、本地はへたてあるへきにあらぬに垂跡のまへにちかく参らさる事を思ひつゝけ侍て、すこしまとろみけるに、つけさせ給ひけるとなん  *2714  0024:  玉葉和歌集/(別巻)/(異本歌)  2840/西行法師かもとへつかはしける/待賢門院堀川 この世にて/かたらひおかん/ほとときす/しての山ちの/しるへともなれ  *ナシ  0025:  玉葉和歌集/(別巻)/(異本歌)  2847/月あかき夜、西行法師にあひて出家のことおもひたつ由かたらひて後、其夜のなこりおほかりし由つかはすとて/中院入道右大臣 夜もすから/月をなかめて/契りおきし/そのむつことに/やみははれにき  *ナシ  0026:  続千載和歌集/続千載和歌集巻第九/神祇歌  0882/西行法師、人々すゝめて百首歌よませ侍けるに/前中納言定家 中++に/さしてもいはし/三笠山/おもふ心は/神そしるらん  0027:  続千載和歌集/続千載和歌集巻第十九/哀傷歌  2061/西行法師か庵室にて、寄花思故人といふことを/藤原業尹 すみ捨し/人はむかしに/成はてゝ/花に跡とふ/宿そふりぬる  *2072  0028:  続後拾遺和歌集/続後拾遺和歌集巻第十八/哀傷歌  1274/西行法師すゝめてよませ侍ける百首歌中に/前中納言定家 世中は/たゝ影やとす/ます鏡/見るをありとも/たのむへきかは  *1266  0029:  風雅和歌集/風雅和歌集巻第十七/雑歌下  1842/西行みもすその歌合とて、前中納言定家に判すへきよし申けるを、若かりける比にていなひ申を、あなかちに申侍けれは、判してつかはすとて、/山水の/ふかゝれとても/かきやらす/君に契りを/結ふはかりそ/と申て侍ける返事に/西行法師 結ひなす/末を心に/たゝふれは/ふかく見ゆるを/山川の水  *1832  0030:  風雅和歌集/風雅和歌集巻第十七/雑歌下  2002:相空法師身まかりて侍けるを、西行法師とはす侍けれは、あまたよみてつかはしける歌の中に/寂然法師 いかゝせん/跡の哀は/とはすとも/別れし人の/行ゑたつねよ  *1992  0031:  新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第六/冬歌  0645/西行法師、人々すゝめて百首歌よませ侍けるに/前中納言定家 朝夕の/音は時雨の/なら柴に/いつふりかはる/あられ成らん  0032:  新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第十六/神祇歌  1441/西行法師すゝめ侍ける百首歌に/前中納言定家 うきことも/なくさむ道の/しるへにや/世を住よしと/天くたりけん  End: 国文学研究資料館 二十一代集の検索