Title
二十一代集所載西行和歌
Note
国文学研究資料館の二十一代集の検索を使用。
0000:
詞花和歌集/詞花和歌集巻第十/雑下
0372/たいしらす/よみ人しらす
身をすつる/人はまことに/すつるかは/捨ぬ人こそ/すつる成けれ
*371
0001:
千載和歌集/千載和歌集巻第一/春歌上
0069//円位法師
をしなへて/花のさかりに/成にけり/山のはことに/かゝるしら雲
0002:
千載和歌集/千載和歌集巻第四/秋歌上
0266//円位法師
大方の/露には何の/なるならむ/袂にをくは/涙なりけり
0003:
千載和歌集/千載和歌集巻第八/羇旅歌
0515/世をそむきて後、修行し侍けるに、海路にて月を見てよめる/円位法師
わたの原/遥に波を/隔てきて/都に出し/月を見る哉
0004:
千載和歌集/千載和歌集巻第九/哀傷歌
0602/同行の上人西住、秋の比、わつらふことありて限に見え侍けれはよめる/円位法師
もろともに/詠め++て/秋の月/独にならむ/ことそかなしき
0005:
千載和歌集/千載和歌集巻第九/哀傷歌
0604/返し/円位法師
この世にて/又あふましき/かなしさに/すゝめし人そ/心みたれし
0006:
千載和歌集/千載和歌集巻第十四/恋歌四
0873//円位法師
しらさりき/雲ゐのよそに/見し月の/影を袂に/やとすへしとは
0007:
千載和歌集/千載和歌集巻第十四/恋歌四
0874//
あふと見し/その夜の夢の/*さめてあれな/なかきねふりは/うかるへけれと/*3さめてあらてイ
0008:
千載和歌集/千載和歌集巻第十五/恋歌五
0926//円位法師
物おもへと/かゝらぬ人も/ある物を/あはれなりける/身の契かな
*925
0009:
千載和歌集/千載和歌集巻第十五/恋歌五
0927/月前恋といへる心をよめる/
なけゝとて/月やは物を/思はする/かこちかほなる/わか涙かな
*926
0010:
千載和歌集/千載和歌集巻第十六/雑歌上
1007/寒夜月といへる心を読侍ける/円位法師
霜さゆる/庭の木のはを/ふみ分けて/月は見るやと/とふ人もかな
*1006
0011:
千載和歌集/千載和歌集巻第十六/雑歌上
1021/月の歌とてよめる/円位法師
こん世には/心の中に/あらはさむ/あかてやみぬる/月のひかりを
*1020
0012:
千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中
1063/世をのかれて後、白川の花を見てよめる/円位法師
散をみて/帰る心や/桜花/むかしにかはる/しるしなるらむ
*1062
0013:
千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中
1064/花の歌あまた読侍ける時/
花にそむ/心のいかて/残りけむ/*捨はてゝきと/思ふ我身に/*4捨はてにきとイ
*1063
0014:
千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中
1065//
仏には/桜の花を/たてまつれ/わか後の世を/人とふらはは
*1064
0015:
千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中
1147/題しらす/円位法し
あかつきの/嵐にたくふ/鐘の音を/心の底に/こたへてそきく
*1146
0016:
千載和歌集/千載和歌集巻第十七/雑歌中
1148//
いつくにか/身を隠さまし/いとひ出て/浮世に深き/山なかりせは
*1147
0017:
千載和歌集/千載和歌集巻第十九/釈教歌
1229/寿量品の心をよめる/円位法師
鷲の山/月を入ぬと/見る人は/*くらきにまよふ/心なりけり/*4くらきにまとふイ
*1228
0018:
千載和歌集/千載和歌集巻第二十/神祇歌
1276/高野の山を住うかれて後、伊勢の国二見の浦の山寺に侍けるに、大神宮の御山をは神路山と申、大日如来の御すいしやくを思ひてよみ侍ける/円位法師
深く入て/神路の奥を/尋ぬれは/又うへもなき/嶺の松風
*1275
0019:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第一/春歌上
0007//西行法師
岩まとちし/氷もけさは/解そめて/苔の下水/道もとむらむ
0020:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第一/春歌上
0027/春歌とて/西行法師
降つみし/たかねのみ雪/とけにけり/清滝川の/水のしらなみ
0021:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第一/春歌上
0051/題しらす/西行法師
*とめこかし/梅さかり成/我宿を/うときも人は/おりにこそよれ/*1問こかしイ
0022:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第一/春歌上
0079//西行法師
吉野山/桜か枝に/雪ちりて/花をそけなる/年にもあるかな
0023:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第一/春歌上
0086/花のうたとてよみ侍ける/西行法師
吉野山/こそのしほりの/道かへて/また見ぬかたの/花を尋ねん
0024:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第二/春歌下
0126/題しらす/西行法師
なかむとて/花にもいたく/馴ぬれは/ちる別こそ/悲かりけれ
0025:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第三/夏歌
0217/題しらす/西行法師
きかすとも/こゝをせにせん/郭公/山田のはらの/杉の村立
0026:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第三/夏歌
0218//
時鳥/ふかき嶺より/出にけり/外山のすそに/こゑのおちくる
0027:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第三/夏歌
0262/題しらす/西行法師
道のへに/清水なかるゝ/柳かけ/しはしとてこそ/立とまりつれ
0028:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第三/夏歌
0263//
よられつる/野もせの草の/かけろひて/涼しくくもる/夕立の空
0029:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第四/秋歌上
0299/題しらす/西行法師
をしなへて/物をおもはぬ/人にさへ/心をつくる/秋のはつかせ
0030:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第四/秋歌上
0300//
あはれいかに/草はの露の/こほるらん/秋風たちぬ/宮きのゝ原
0031:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第四/秋歌上
0362//西行法師
心なき/身にもあはれは/しられけり/鴫たつ沢の/秋の夕くれ
0032:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第四/秋歌上
0367//西行法師
おほつかな/秋はいかなる/ゆへのあれは/すゝろに物の/かなしかるらん
0033:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第五/秋歌下
0448//西行法師
を山田の/庵ちかく鳴/鹿のねに/おとろかされて/おとろかす哉
0034:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第五/秋歌下
0472/題しらす/西行法師
きり++す/夜寒に秋の/成まゝに/よはるか声の/遠さかりゆく
0035:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第五/秋歌下
0501//西行法師
よこ雲の/風にわかるゝ/しのゝめに/山飛こゆる/初かりのこゑ
0036:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第五/秋歌下
0502//
白雲を/つはさにかけて/行雁の/門田のおもの/友したふなる
0037:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第五/秋歌下
0538/題しらす/西行法師
松にはふ/まさきのかつら/散にけり/外山の秋は/風すさふらん
0038:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0570//西行法師
月を待/たかねの雲は/晴にけり/心あるへき/初しくれかな
0039:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0585/題しらす/西行法師
あきし野や/外山の里や/時雨覧/いこまのたけに/雲のかゝれる
0040:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0603//西行法師
小倉山/ふもとの里に/木のはちれは/梢にはるゝ/月を見るかな
0041:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0625//西行法師
津の国の/難波の春は/夢なれや/あしの枯葉に/風わたるなり
0042:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0627/題しらす/西行法師
さひしさに/たへたる人の/又もあれな/庵をならへん/冬の山里
0043:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0691/歳暮に人につかはしける/西行法師
をのつから/いはぬをしたふ/人や有と/*やすらふ程に/年の暮ぬる/*4やすらふる程にイ
0044:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第六/冬歌
0697/題しらす/西行法師
昔思ふ/庭にうき木を/つみをきて/みし世にもにぬ/年の暮哉
0045:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第八/哀傷歌
0793/みちのくにへまかりける野中に、めにたつさまなるつかの侍けるをとはせ侍けれは、これなむ中将のはかと申とこたへけれは、中将とはいつれの人そととひ侍けれは、実方朝臣の事となん申けるに、冬の事にて霜かれのすゝきほの++みえわたりて、おりふし物かなしくおほえ侍りけれはよめる/西行法師
朽もせぬ/その名はかりを/とゝめをきて/枯野の薄/形みにそみる
0046:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第八/哀傷歌
0831/無常の心を/西行法師
いつ歎/いつ思ふへき/ことなれは/後の世しらて/人のすくらん
0047:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第八/哀傷歌
0837/人にをくれてなけきける人につかはしける/西行法師
なき跡の/面影をのみ/身にそへて/さこそは人の/恋しかるらめ
0048:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第八/哀傷歌
0838/なけく事侍ける人とはすと恨侍けれは/
あはれとも/心に思ふ/程はかり/いはれぬへくは/とひこそはせめ
0049:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第九/離別歌
0885/みちのくにへまかりける人に餞し侍けるに/西行法師
君いなは/月待とても/なかめやらん/あつまのかたの/夕暮の空
0050:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第九/離別歌
0886/とをき所に修行せむとて出たちける、人++別おしみてよみ侍ける/
たのめをかむ/君も心や/なくさむと/かへらんことは/いつとなく共
0051:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第九/離別歌
0887//
さりともと/猶逢ことを/たのむ哉/しての山路を/越ぬわかれは
0052:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十/羇旅歌
0937/題しらす/西行法師
都にて/月をあはれと/思ひしは/数にもあらぬ/すまひなりけり
0053:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十/羇旅歌
0938//
月みはと/ちきりていてし/故郷の/人もや今夜/袖ぬらすらむ
0054:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十/羇旅歌
0978/天王寺へまいり侍けるに、にはかに雨ふりけれは、江口にやとをかりけるに、かし侍らさりけれはよみ侍りける/西行法師
世中を/いとふまてこそ/かたからめ/かりのやとりを/おしむ君かな
0055:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十/羇旅歌
0987/あつまのかたにまかりけるによみ侍ける/西行法師
年たけて/又こゆへしと/思ひきや/命なりけり/さ夜の中やま
0056:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十/羇旅歌
0988/旅歌とて/
思ひをく/人の心に/したはれて/露分る袖の/かへりぬるかな
0057:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十二/恋歌二
1099//西行法師
はるかなる/岩のはさまに/独ゐて/人めおもはて/物おもははや
0058:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十二/恋歌二
1100//
数ならぬ/心のとかに/*なしはてゝ/しらせてこそは/身をもうらみめ/*3なしはてしイ
0059:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十二/恋歌二
1147//西行法師
なにとなく/さすかにおしき/命哉/ありへは人や/思ひしるとて
0060:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十二/恋歌二
1148//
思ひしる/人有明の/世なりせは/つきせす身をは/恨さらまし
0061:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1155/題しらす/西行法師
あふまての/命もかなと/思ひしは/くやしかりける/わかこゝろ哉
0062:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1185/題しらす/西行法師
おも影の/わすらるましき/別かな/名残を人の/月にとゝめて
0063:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1193//西行法師
有明は/思ひ出あれや/よこ雲の/たゝよはれつる/しのゝめの空
0064:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1200/題しらす/西行法師
人はこて/風のけしきも/ふけぬるに/あはれに雁の/音つれて行
0065:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1205/恋歌とてよめる/西行法師
たのめぬに/君くやと待/よひのまの/ふけゆかてたゝ/あけなましかは
0066:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1230//西行法師
あはれとて/人の心の/なさけあれな/数ならぬには/よらぬなけきを
0067:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十三/恋歌三
1231//
身をしれは/人のとかとも/思はぬに/うらみかほにも/ぬるゝ袖哉
0068:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1267//西行法師
月のみや/うはの空なる/かたみにて/思ひもいては/心かよはむ
0069:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1268//
くまもなき/おりしも人を/思出て/心と月を/やつしつるかな
0070:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1269//
物思ひて/なかむるころの/月の色に/いかはかりなる/あはれそふらん
0071:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1297//西行法師
うとくなる/人を何とて/恨らん/しられすしらぬ/おりもありしに
0072:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1298//
いまそしる/思ひいてよと/契しは/わすれんとての/なさけ成けり
0073:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十四/恋歌四
1307//西行法師
あはれとて/とふ人のなと/なかるらん/物思ふやとの/荻の上かせ
0074:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1471//西行法師
世中を/おもへはなへて/散花の/我身をさても/いつちかもせん
*1470
0075:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1532/題しらす/西行法師
月をみて/心うかれし/いにしへの/秋にもさらに/めくりあひぬる
*1530
0076:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1533//
終夜/月こそ袖に/やとりけれ/むかしの秋を/おもひいつれは
*1531
0077:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1534//
月の色に/心を清く/染ましや/都をいてぬ/我身なりせは
*1532
0078:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1535//
すつとならは/浮世をいとふ/しるしあらん/我みはくもれ/秋のよの月
*1533
0079:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1536//
ふけにける/我身の影を/思ふまに/はるかに月の/かたふきにけり
*1534
0080:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十六/雑歌上
1562/題しらす/西行法師
雲かゝる/遠山はたの/秋されは/思ひやるたに/かなしきものを
*1560
0081:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1613/伊勢にまかりけるときよめる/西行法師
すゝか山/浮世をよそに/ふりすてゝ/いかになり行/我身成らん
*1611
0082:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1615/あつまのかたへ修行し侍けるに、ふしの山をよめる/西行法師
風になひく/ふしの煙の/空にきえて/ゆくゑもしらぬ/我思ひ哉
*1613
0083:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1619/題しらす/西行法師
吉野山/やかて出しと/思ふ身を/花ちりなはと/人やまつらん
*1617
0084:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1632/題しらす/西行法師
山ふかく/さこそ心は/かよふとも/すまてあはれを/しらん物かは
*1630
0085:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1633//
やまかけに/すまぬ心は/いかなれや/おしまれて入/月も有よに
*1631
0086:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1642/題しらす/西行法師
誰すみて/あはれしるらん/山里の/雨ふりすさむ/ゆふくれの空
*1640
0087:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1643//
しほりせて/なを山ふかく/分いらん/うきこときかぬ/所有やと
*1641
0088:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1659//西行法師
やまさとに/うき世いとはむ/友もかな/くやしく過し/昔かたらむ
*1657
0089:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1660//
山里は/人こさせしと/おもはねと/とはるゝ事そ/うとく成行
*1658
0090:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1676//西行法師
ふるはたの/そはのたつきに/ゐる鳩の/友よふ声の/すこき夕暮
*1674
0091:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1677//
山かけの/かた岡かけて/しむる野の/さかひにたてる/玉のを柳
*1675
0092:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1678//
しけき野を/いく一むらに/分なして/さらに昔を/忍ひかへさむ
*1676
0093:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1679//
昔見し/庭のこ松に/年ふりて/あらしの音を/こすゑにそきく
*1677
0094:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十七/雑歌中
1682/(題しらす)/西行法師
このやみし/昔住けん/あとならむ/よもきか露も/月のかゝれる
*1680
注記【詞書本文「題しらす」を補う:諸本による】
0095:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1748//西行法師
数ならぬ/身をも心の/もりかほに/うかれては又/かへりきにけり
*1746
0096:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1749//
をろかなる/心のひくに/まかせても/さてさはいかに/つゐの思ひは
*1747
0097:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1750//
年月を/いかて我身に/をくりけん/昨日の人も/けふはなき世に
*1748
0098:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1751//
受かたき/人のすかたに/うかひ出て/こりすや誰も/又しつむへき
*1749
0099:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1780//西行法師
いつくにも/すまれすはたゝ/すまてあらん/柴の庵の/し〔は〕し成世に
*1778
注記【1780番歌和歌第5句目は正保版本版木のかすれにより不鮮明】
0100:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1781//
月の行/山に心を/をくりいれて/やみなる跡の/身をいかにせむ
*1779
0101:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1810//西行法師
またれつる/入逢のかねの/音すなり/あすもやあらは/きかむとすらん
*1808
0102:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1830//西行法師
世をいとふ/名をたにもさは/とゝめをきて/数ならぬ身の/思出にせん
*1828
0103:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1831//
身のうさを/思ひしらてや/やみなまし/そむく習の/なき世成せは
*1829
0104:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1832//
いかゝすへき/世にあらはやは/世をもすてゝ/あなうのよやと/更に思はん
*1830
0105:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1833//
何事に/とまる心の/ありけれは/さらにしも又/世のいとはしき
*1831
0106:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1844//西行法師
なさけ有し/昔のみ猶/しのはれて/なからへまうき/世にもふる哉
*1842
0107:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十八/雑歌下
1846/寂蓮法師人++すゝめて百首歌よませはへりけるに、いなひてくま野にまうてけるみちにて、ゆめに、なにこともおとろへゆけと、この道こそ世のすゑにかはらぬものはあれ、なをこのうたよむへきよし、別当湛快三位としなりに申と見はへりて、おとろきなから此歌をいそきよみいたしてつかはしけるおくに、かきつけ侍ける/西行法師
末の世も/此なさけのみ/かはらすと/見し夢なくは/よそにきかまし
*1844
0108:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十九/神祗歌
1879/題しらす/西行法師
宮はしら/したつ岩ねに/しきたてゝ/露も曇ぬ/日の御影かな
*1877
0109:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十九/神祗歌
1880//
神路山/月さやかなる/ちかひありて/天の下をは/てらす成けり
*1878
0110:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第十九/神祗歌
1881/伊勢の月よみのやしろにまいりて、月をみてよめる/
さやかなる/わしの高根の/雲ゐより/影やはらくる/月よみの森
*1879
0111:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第二十/釈教歌
1979/返し/西行法師
立いらて/雲まを分し/月かけは/待ぬ気色や/そらにみえけむ
*1977
0112:
新古今和歌集/新古今和歌集巻第二十/釈教歌
1981/勧心をよみはへりける/西行法師
やみはれて/心の空に/すむ月は/にしの山辺や/ちかくなるらん
*1979
0113:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第二/春歌下
0098/題しらす/西行法師
風ふけは/花のしら波/岩こえて/わたりわつらふ/山川の水
0114:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第二/春歌下
0099//
哀わか/おほくの春の/花を見て/そめをく心/たれにつたへん
0115:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第四/秋歌上
0196/題しらす/西行法師
玉にぬく/露はこほれて/武蔵野の/草の葉むすふ/秋の初風
0116:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第四/秋歌上
0280//西行法師
小倉山/ふもとをこむる/夕霧に/たちもらさるゝ/さをしかの声
0117:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第五/秋歌下
0338//西行法師
山里は/秋の末にそ/思ひしる/かなしかりけり/木からしの風
0118:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第五/秋歌下
0339//
限あれは/いかゝは色の/まさるへき/あかすしくるゝ/をくら山かな
0119:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第六/冬歌
0400/題しらす/西行法師
風さえて/よすれはやかて/こほりつゝ/かへる波なき/しかのからさき
0120:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第六/冬歌
0415/高野に侍ける比、寂然法師大原に住けるにつかはしける/西行法師
大原は/比良のたかねの/近けれは/雪ふる程を/思ひこそやれ
0121:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十一/恋歌一
0673/題不知/西行法師
あつま路や/忍ふの里に/やすらひて/名こその関を/こえそわつらふ
0122:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十三/恋歌三
0816/題しらす/西行法師
消かへり/*暮まつ程そ/しほれぬる/おきつる人は/露ならねとも/*2暮まつ袖そイ
0123:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十六/雑歌一
1086/題不知/西行法師
あらはさぬ/我心をそ/うらむへき/月やはうとき/をは捨の山
0124:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十七/雑歌二
1155/高倉院御時、つたへ奏せさすること侍けるに、かきそへて侍ける/西行法師
跡とめて/ふるきをしたふ/世ならなむ/今もありへは/昔なるへし
0125:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十七/雑歌二
1156//
たのもしな/きみ++にます/時にあひて/心の色を/筆に染つる
0126:
新勅撰和歌集/新勅撰和歌集巻第十七/雑歌二
1200/返し/西行法師
わかのうらに/塩木かさぬる/契をは/かけるたくもの/跡にてそみる
0127:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第一/春歌上
0021/春歌の中に/西行法師
かすますは/何をか春と/思はまし/また雪きえぬ/みよしのゝ山
0128:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第四/夏歌
0232/題しらす/西行法師
山里は/そとものまくす/葉をしけみ/うら吹かへす/秋をこそまて
*223
0129:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第五/秋歌上
0274/題しらす/西行法師
何事を/いかに思ふと/なけれとも/たもとかはかぬ/秋の夕暮
*265
0130:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第六/秋歌中
0323//西行法師
あまの原/おなし岩戸を/いつれとも/ひかりことなる/秋の夜の月
*314
0131:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第六/秋歌中
0370//西行法師
世のうきに/一かたならす/うかれ行/心さためよ/秋の夜の月
*361
0132:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第八/冬歌
0460//西行法師
東屋の/あまりにもふる/時雨かな/誰かはしらぬ/神無月とは
*451
0133:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第八/冬歌
0471//西行法師
時雨かと/ね覚の床に/きこゆるは/*嵐にたえぬ/木葉成けり/*4嵐にたへぬイ
*462
注記【あらしにたえぬ=書陵部A・C】
0134:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十三/恋歌三
0853/恋歌中に/西行法師
から衣/たちはなれにし/まゝならは/かさねて物は/思はさらまし
*844
0135:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十四/恋四
0915//西行法師
我袖を/田子のもすそに/くらへはや/いつれかいたく/ぬれはまさると
*906
0136:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十七/雑歌中
1138/前大僧正慈鎮、無動寺に住侍ける比、申つかはしける/西行法師
いとゝいかに/山をいてしと/思ふらん/こゝろの月を/ひとりすまして
*1129
0137:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十八/雑歌下
1252/返し/西行法師
よそに思ふ/わかれならねは/誰をかは/身より外には/問へかりける
*1243
0138:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十九/羇旅歌
1299/遠行別といふことを/西行法師
程ふれは/おなし都の/うちたにも/おほつかなさは/とはまほしきを
*1290
0139:
続後撰和歌集/続後撰和歌集巻第十九/羇旅歌
1323/物へまかるとて、野中の清水を見て/西行法師
昔みし/野中の清水/かはらねは/我かけをもや/思ひ出らん
*1314
0140:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第七/神祇歌
0701/題しらす/西行法師
神風に/心やすくそ/まかせつる/桜の宮の/はなのさかりは
0141:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十一/恋歌一
1029/題しらす/西行法師
袖のうへの/人めしられし/おりまては/みさほなりける/我涙かな
0142:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十二/恋歌二
1077//西行法師
何ゆへに/けふまて物を/思はまし/命にかへて/あふ世なりせは
0143:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十五/恋歌五
1345//西行法師
うき世をは/あられは有に/まかせつゝ/心よいたく/物なおもひそ
0144:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十五/恋歌五
1346//
とへかしな/情は人の/身のためを/うきわれとても/心やはなき
0145:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十五/恋歌五
1382/題しらす/西行法師
憂をうしと/思はさるへき/我身かは/なにとて人の/恋しかるらん
0146:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十六/哀傷歌
1447//西行法師
誰とても/とまるへきかは/あたしのゝ/草のはことに/すかるしら露
0147:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十六/哀傷歌
1491/題しらす/西行法師
かた++に/あはれなるへき/此世かな/あるをおもふも/なきをしのふも
0148:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十七/雑歌上
1528/修行し侍ける時、はなのかけにやすみてよみ侍ける/西行法師
わきてみん/老木は花も/あはれなり/今いくたひか/春にあふへき
0149:
続古今和歌集/続古今和歌集巻第十七/雑歌上
1535/花歌中に/西行法師
ねかはくは/はなのもとにて/春しなん/そのきさらきの/望月の比
0150:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第一/春歌上
0019/題しらす/西行法師
けふはたゝ/思ひもよらて/帰りなむ/雪の降つむ/野への若なを
0151:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第二/春歌下
0091//西行法師
年をへて/待もおしむも/山桜/花に心を/つくす成けり
0152:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第五/秋歌下
0346/題しらす/西行法師
秋風に/ほすゑなみよる/かるかやの/下葉に虫の/こゑよはる也
0153:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第八/雑秋歌
0596//西行法師
何事も/かはりのみゆく/世中に/おなし影にて/すめる月かな
0154:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第九/羇旅歌
0692/秋の暮つかた、修行に出侍ける道より、権大納言成通もとにつかはしける/西行法師
嵐ふく/峰の木葉に/ともなひて/いつちうかるゝ/心なるらん
0155:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第十一/恋歌一
0822//西行法師
みさほなる/涙なりせは/から衣/かけても人に/しられさらまし
0156:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第十六/雑歌上
1149/高野山に侍ける比、皇太后宮大夫俊成千載集えらひ侍よしきゝて、歌をゝくり侍とてかきそへ侍ける/西行法師
花ならぬ/言の葉なれと/をのつから/色もやあると/君ひろは南
0157:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第十九/釈教歌
1359//西行法師
鷲の山/くもる心の/なかりせは/誰も見るへき/有明の月
0158:
続拾遺和歌集/続拾遺和歌集巻第二十/神祇
1440/住よしにまうてゝよめる/西行法師
すみよしの/松かねあらふ/波の音を/梢にかくる/沖つしほ風
0159:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第一/春歌上
0054//西行法師
芳野山/人に心を/つけかほに/花よりさきに/かゝるしら雲
0160:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第二/春歌下
0091/題しらす/西行法師
あくかるゝ/心はさても/山さくら/ちりなむ後や/身にかへるへき
0161:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第二/春歌下
0113//西行法師
なにとかく/あたなる花の/色をしも/心にふかく/思ひそめけん
0162:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第四/秋歌上
0277/題しらす/西行法師
荻の葉を/吹すてゝ行/風の音に/心みたるゝ/秋の夕暮
0163:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第四/秋歌上
0320/秋の比、人を尋てを野にまかりたりけるに、鹿の鳴けれは/西行法師
鹿の音を/きくにつけても/住人の/心しらるゝ/小野の山里
0164:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第五/秋歌下
0388/題しらす/西行法師
なかむるに/なくさむことは/なけれとも/月を友にて/あかす比哉
0165:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第七/離別歌
0552/修行し侍ける時、同行の都に帰りのほりけれは/西行法師
かへりゆく/人の心を/おもふにも/はなれかたきは/みやこなりけり
0166:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第九/釈教歌
0652/返し/西行法師
すむとみえし/心の月し/あらはれは/此よも暗の/はれさらめやは
0167:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第十七/雑歌上
1281/無言の行し侍ける比、郭公を聞て/西行法師
時鳥/人にかたらぬ/おりにしも/初音きくこそ/かひなかりけれ
0168:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第十九/雑歌下
1555/返し/西行法師
おとろかぬ/心なりせは/世の中を/夢そとかたる/かひなからまし
*1549
0169:
新後撰和歌集/新後撰和歌集巻第二十/賀歌
1576/題しらす/西行法師
君か世の/ためしに何を/思はまし/かはらぬ松の/色なかりせは
*1570
0170:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第一/春歌上
0130/花の歌よみ侍ける中に/西行法師
山さむみ/花さくへくも/なかりけり/あまりかねても/尋きにける
0171:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第一/春歌上
0131//
おほつかな/いつれの山の/嶺よりか/またるゝ花の/咲はしむらん
0172:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二/春歌下
0144/しつかならんと思ひ侍比、花見に人々まうてきたりけれは/西行法師
花見にと/むれつゝ人の/くるのみそ/あたら桜の/とかには有ける
0173:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二/春歌下
0145/修行し侍ける道にて、花おもしろかりける所にてよみ侍ける/
なかむるに/花の名たての/身ならすは/木のもとにてや/春をくらさん
0174:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二/春歌下
0219/山路落花/西行法師
散そむる/花のはつ雪/降ぬれは/ふみ分まうき/志賀の山こえ
0175:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二/春歌下
0232/花を/西行法師
憂世には/とゝめをかしと/春風の/ちらすは花を/おしむなりけり
0176:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第三/夏歌
0325/夕郭公といふ事を/西行法師
里なるゝ/たそかれ時の/子規/きかすかほにて/又なのらせん
0177:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第四/秋歌上
0569/秋歌の中に/西行法師
鹿のねを/垣ねにこめて/聞のみか/月もすみけり/秋の山里
0178:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第四/秋歌上
0609/あひしりて侍ける人の、伏見にすむと聞て尋ねまかりたりけるに、庭の草道も見えすしけりて虫の鳴けれは/西行法師
わけている/袖に哀を/かけよとて/露けき庭に/虫さへそなく
0179:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第四/秋歌上
0616/虫をよめる/西行法師
秋の夜を/ひとりやなきて/あかさまし/ともなふ虫の/声なかりせは
0180:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0657/月歌の中に/西行法師
月さゆる/あかしのせとに/風ふけは/こほりのうへに/たゝむ白波
0181:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0658//
わたの原/波にも月は/かくれけり/都の山を/なにいとひけん
0182:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0666/題しらす/西行法師
月すめは/谷にそ雲は/しつむめる/嶺ふきはらふ/風にしかれて
0183:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0688/月をよみ侍ける/西行法師
人も見ぬ/よしなき山の/末まてに/すむらん月の/影をこそ思へ
0184:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0696/題しらす/西行法師
うき身こそ/いとひなからも/哀なれ/月をなかめて/年のへぬれは
0185:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第五/秋歌下
0815//西行法師
秋ふかみ/よはるは虫の/声のみか/きく我とても/頼みやはある
0186:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第六/冬歌
0839/閑居時雨を/西行法師
をのつから/をとする人も/なかりけり/山めくりする/時雨ならては
0187:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第六/冬歌
0877//西行法師
木枯に/木の葉のおつる/山里は/涙さへこそ/もろく成けれ
0188:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第六/冬歌
0904/月照寒草/西行法師
はなにをく/露にやとりし/影よりも/枯野の月は/哀なりけり
0189:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第六/冬歌
0905/山家冬月といふ事を/
冬枯の/すさましけなる/山里に/月のすむこそ/哀なりけれ
0190:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第六/冬歌
0992/雪埋竹/西行法師
雪うつむ/園の呉竹/おれふして/ねくらもとむる/村すゝめ哉
0191:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第八/旅歌
1111/人のもとより、/いとゝしく/うきにつけても/頼むかな/契し道の/しるへたかふな/と申をこせて侍ける返事に/西行法師
頼むらん/しるへもいさや/ひとつ世の/別にたにも/まとふこゝろは
0192:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第八/旅歌
1124/ある所にみやつかへし侍ける人、世をそむきて都はなれて遠くまかりけるにかはりて読侍ける/西行法師
くやしきは/よしなく君に/馴そめて/いとふ都の/忍はれぬへき
0193:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第八/旅歌
1189//西行法師
風あらき/柴のいほりは/常よりも/ねさめそ物は/悲しかりける
0194:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第八/旅歌
1190/四国の方修行し侍けるに、同行の都へかへり侍けるかいつ帰るへきなと申侍けれは/
柴の庵の/しはし都へ/帰らしと/思はんたにも/哀なるへし
0195:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第八/旅歌
1222/安芸の一宮へ参りけるに、たかとみの浦と云所にて風に吹とゝめられて程へけれは、とまふきたるいほりより月のもりけるを見て/西行法師
波のをとを/心にかけて/あかすかな/とまもる月の/影を友にて
0196:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第九/恋歌一
1270/恋歌の中に/西行法師
あま雲の/わりなきひまを/もる月の/影はかりたに/逢見てしかな
0197:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十/恋歌二
1485/月前恋を/西行法師
哀とも/見る人あらは/思はなん/月のおもてに/やとすこゝろを
*1476
0198:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十一/恋歌三
1501/恋歌中に/西行法師
身のうさの/思ひしらるゝ/ことはりに/おさへられぬは/涙なりけり
*1492
0199:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十一/恋歌三
1502//
いく程も/なからふましき/世中に/物を思はて/ふるよしもかな
*1493
0200:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十一/恋歌三
1533//西行法師
恨ても/なくさめてまし/中++に/つらくて人の/あはぬと思はゝ
*1524
0201:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十二/恋歌四
1681//西行法師
うちたえて/君にあふ人/いかなれや/我身もおなし/世にこそはふれ
*1672
0202:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十二/恋歌四
1701//西行法師
今よりは/あはて物をは/思ふとも/後うき人に/身をはまかせし
*1692
0203:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十三/恋歌五
1783//西行法師
とにかくに/いとはまほしき/世なれとも/君かすむにも/ひかれぬる哉
*1774
0204:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十四/雑歌一
1846//西行法師
山深み/霞こめたる/柴のいほに/こととふ物は/谷のうくひす
*1837
0205:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十四/雑歌一
1869/花歌の中に/西行法師
花をまつ/心こそなを/昔なれ/春にはうとく/成にし物を
*1860
0206:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十四/雑歌一
1940/夏熊野へ参りけるに、いはたといふ所にてすゝみて、けかうしける人につけて、京なる同行のもとにつかはしける/西行法師
松かねの/いはたの岸の/夕すゝみ/君かあれなと/おもほゆるかな
*1931
0207:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十四/雑歌一
2040/雪歌の中に/西行法師
折しもあれ/うれしく雪の/うつむかな/かきこもりなんと/思ふ山路を
*2031
0208:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十四/雑歌一
2061/歳暮述懐といふ心を/西行法師
年くれし/そのいとなみは/忘られて/あらぬさまなる/いそきをそする
*2052
0209:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十五/雑歌二
2144/題しらす/西行法師
つく++と/物を思ふに/うちそへて/おりあはれなる/鐘のをとかな
*2135
0210:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十六/雑歌三
2186/いほりのまへに、松のたてりけるをみてよみ侍ける/西行法師
谷の戸に/ひとりそ松も/たてりける/我のみ友は/なきかと思へは
*2177
0211:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十六/雑歌三
2187//
ひさにへて/我後世を/とへよ松/跡忍ふへき/人もなき身そ
*2178
0212:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十六/雑歌三
2241/寂然、大原に住侍けるに、高野より山ふかみといふことをかみにをきて、十首歌よみてつかはしける中に/西行法師
山ふかみ/なるゝかせきの/けちかさに/世に遠さかる/程そしらるゝ
*2232
0213:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十六/雑歌三
2274/歎くこと侍ける人をとはさりけれは、あやしみて人にたつぬと聞て申つかはしける/西行法師
なへてみな/君かなけきを/とふかすに/思ひなされぬ/ことのはもかな
*2265
0214:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十七/雑歌四
2346/紀伊二位身まかりにける跡にて/西行法師
流れ行/水に玉なす/うたかたの/あはれあたなる/此世なりけり
*2332
0215:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十七/雑歌四
2347//
船岡の/すそ野のつかの/数そへて/昔の人に/君をなしつる
*2333
0216:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十七/雑歌四
2360/大炊御門右大臣父の服のうちに母又なく成ぬと聞て、とふらひにつかはすとて/西行法師
かさねきる/藤の衣を/たよりにて/心の色も/そめよとそ思ふ
*2346
0217:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十七/雑歌四
2374/鳥羽院かくれさせ給て御わさの夜、昔つかうまつりなれにし事なとまて思ひつゝけて読侍ける/西行法師
道かはる/みゆきかなしき/こよひかな/限りのたひと/見るにつけても
*2360
0218:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十七/雑歌四
2378/近衛院の御はかにわけ参り侍けるに、野への気色たくひなく哀にて、春宮と申し昔より今の露けさまて思ひつゝけてよみ侍ける/西行法師
みかゝれし/玉のうてなを/露ふかき/野へにうつして/みるそかなしき
*2364
0219:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2445//西行法師
引かへて/花みる春は/夜るはなく/月見ん秋は/ひるなからなん
*2431
0220:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2468/鳥羽院に出家のいとま申侍とてよめる/西行法師
おしむとて/おしまれぬへき/此世かは/身をすてゝこそ/身をもたすけめ
*2454
0221:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2480/前大納言成通、世をそむきぬと聞ていひつかはしける/西行法師
いとふへき/かりのやとりは/出ぬなり/今はまことの/道をたつねよ
*2466
0222:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2482/小侍従病をもくなりて月比へにけりと聞てとふらひにまかりたりけるに、此程すこしよろしき由申て、人にもきかせぬ和琴の手ひきならしけるを聞て読侍ける/西行法師
ことのねに/涙をそへて/なかすかな/絶なましかはと/おもふ哀に
*2468
0223:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2495/寄月述懐といふ事を/西行法師
世中の/うきをもしらす/すむ月の/影は我身の/心ちこそすれ
*2481
0224:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2508//西行法師
捨て出し/うき世は月の/すまてあれな/さらは心の/とまらさらまし
*2494
0225:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第十八/雑歌五
2544/題しらす/西行法師
心から/こゝろに物を/思はせて/身をくるしむる/我身なりけり
*2530
0226:
玉葉和歌集/玉葉和歌集巻第二十/神祇歌
2787/そのかみよりつかうまつりなれけるならひに、世をのかれて後も賀茂社に参りけるを、年たかく成て四国のかたへ修行しけるか、又かへりまいらぬこともやとて、仁安三年十月十日夜参りて弊まいらすとて、たなおの社のもとにてしつかに法施奉りける程、木の間の月ほの++にて常よりも神さひあはれに覚え侍けれは/西行法師
かしこまる/してに涙の/かゝるかな/又いつかはと/思ふあはれに
*2773
0227:
続千載和歌集/続千載和歌集巻第三/夏歌
0254/題不知/西行法師
まつことは/初音まてかと/思ひしに/聞ふるされぬ/時鳥かな
0228:
続千載和歌集/続千載和歌集巻第六/冬歌
0673//西行法師
芳野山/ふもとにふらぬ/雪ならは/花かとみてや/尋いらまし
0229:
続千載和歌集/続千載和歌集巻第十/釈教歌
0969/勧持品/西行法師
いかにして/恨し袖に/やとりけん/出かたくみし/有明の月
0230:
続千載和歌集/続千載和歌集巻第十/釈教歌
0980/無量寿経、易往而無人の心を/西行法師
西へ行/月をや余所に/思ふらん/心にいらぬ/人のためには
注記【易往而無人:いわうしむにん=仏説無量寿経巻下】
0231:
続後拾遺和歌集/続後拾遺和歌集巻第二/春歌下
0101/花の歌の中に/西行法師
よし野山/梢の花を/見し日より/心は身にも/そはす成にき
0232:
続後拾遺和歌集/続後拾遺和歌集巻第十二/恋歌二
0760/恋歌の中に/西行法師
色ふかき/涙の河の/みなかみは/人をわすれぬ/心なりけり
0233:
続後拾遺和歌集/続後拾遺和歌集巻第十八/哀傷歌
1273//西行法師
なき人も/あるを思ふも/世中は/眠のうちの/夢とこそみれ
*1265
0234:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第二/春歌中
0140/題しらす/西行法師
春になる/桜の枝は/何となく/花なけれとも/なつかしき哉
*130
0235:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第二/春歌中
0175/題しらす/西行法師
おなしくは/月のおりさけ/山桜/花見る春の/たえまあらせし
*165
0236:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第三/春歌下
0268/春の歌の中に/西行法師
ますけおふる/あら田に水を/まかすれは/うれしかほにも/鳴かはつかな
*258
0237:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第六/秋歌中
0566/題しらす/西行法師
何となく/物かなしくそ/みえわたる/鳥羽田の面の/秋のゆふくれ
*556
0238:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第六/秋歌中
0614/月をよめる/西行法師
深き山に/すみける月を/見さりせは/思出もなき/我身ならまし
*604
0239:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第六/秋歌中
0617/月歌とて/西行法師
いつことて/あはれならすは/なけれとも/あれたる宿そ/*月やさやけき/*5月はさやけきイ
*607
0240:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第六/秋歌中
0618//
庵にもる/月の影こそ/さひしけれ/山田はひたの/音はかりして
*608
0241:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十五/雑歌上
1473/なちの山に花山院の御庵室の有けるうへに、桜の木の侍を見て、/すみかとすれは/とよませ給けんこと思ひいてられて読ける/西行法師
木の本に/住ける跡を/みつるかな/なちの高ねの/花を尋ねて
*1463
0242:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十七/雑歌下
1842/西行みもすその歌合とて、前中納言定家に判すへきよし申けるを、若かりける比にていなひ申を、あなかちに申侍けれは、判してつかはすとて、/山水の/ふかゝれとても/かきやらす/君に契りを/結ふはかりそ/と申て侍ける返事に/西行法師
結ひなす/末を心に/たゝふれは/ふかく見ゆるを/山川の水
*1832
0243:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十七/雑歌下
1857//西行法師
花ちらて/月はくもらぬ/世なりせは/物を思はぬ/我身ならまし
*1847
0244:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十七/雑歌下
2003/返し/西行法師
なき人を/忍ふ思ひの/なくさまは/跡をも千度/とひこそはせめ
*1993
0245:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十八/釈教歌
2043/法華経序品の心を/西行法師
ちりまかふ/花の匂ひを/さきたてゝ/光を法の/むしろにそしく
*2033
0246:
風雅和歌集/風雅和歌集巻第十九/神祇歌
2119/みつからよみあつめたりける歌を三十六番につかひて、伊勢太神宮に奉るとて、俊成卿にかちまけしるしてと申けるに、度々辞申けれとしゐて申侍とて、歌合のはしに書つけてつかはしける/西行法師
藤浪を/みもすそ川に/せき入て/もゝえの松に/かけよとそ思ふ
*2109
0247:
新千載和歌集/新千載和歌集巻第十二/恋歌二
1199/題しらす/西行法師
物思へは/袖になかるゝ/涙川/いかなるみをに/逢せなりけん
0248:
新千載和歌集/新千載和歌集巻第十八/誹諧歌
2151/西の国のかたへ修行にまかりけるに、美豆野といふ所にて、ともなひ馴たる同行の侍けるか、したしきものゝ例ならぬ事侍るとて、とゝまりけれはよめる/西行法師
山城の/みつのみくさに/つなかれて/駒ものうけに/みゆる旅哉
0249:
新千載和歌集/新千載和歌集巻第十九/哀傷歌
2206/七月十五日夜、月あかゝりけるに、舟岡にまかりて/西行法師
いかて我/今宵の月を/身にそへて/しての山路の/人を照さん
0250:
新千載和歌集/新千載和歌集巻第十九/哀傷歌
2219/鳥羽院かくれさせ給ての後、人々歌よみ侍けるに/西行法師
送りをきて/帰りしのへの/朝露を/袖にうつすは/涙なりけり
0251:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第一/春歌上
0050/旅宿梅を/西行法師
ひとりぬる/草の枕の/うつり香は/かきねの梅の/匂ひなりけり
0252:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第四/秋歌上
0314/秋のはしめ、鳴尾といふ所にてよめる/西行法師
常よりも/秋になるをの/松かせは/わきて身にしむ/物にそ有ける
0253:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集第五/秋歌下
0456/おなし心を/西行法師
かねてより/心そいとゝ/すみのほる/月まつ峰の/さをしかのこゑ
0254:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集第五/秋歌下
0499/入夜聞雁といへる事をよめる/西行法師
烏羽に/かく玉つさの/心地して/雁鳴渡る/ゆふやみのそら
0255:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第六/冬歌
0599/寒草帯霜といふことを/西行法師
難波かた/汀のあしに/霜さえて/浦風さむき/朝ほらけかな
0256:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第九/羇旅歌
0782/東のかたへ修行し侍けるに、白河関にて、月のあかゝりけれは柱に書付ける/西行法師
しら河の/関やを月の/もるかけは/人のこゝろを/とむるなりけり
0257:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第十/哀傷歌
0856/鳥羽院かくれさせ給うて御葬送の夜、高野より思はさるにまいりあひてよみ侍ける/西行法師
こよひこそ/思ひしりぬれ/浅からす/君に契の/有身なりけり
0258:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第十九/雑歌中
1764/大覚寺の滝殿の石とも、閑院へわたされて跡なくなりたる、ときゝてみにまかりて、赤染衛門か、いまたにかゝりとよみけん折、思ひ出られて/西行法師
今たにも/かゝりといひし/滝つせの/そのおりまては/むかしなりけん
0259:
新拾遺和歌集/新拾遺和歌集巻第二十/誹諧
1918/柳随風といふ事を/西行法師
みわたせは/さほの河原に/くりかけて/風によらるゝ/青柳の糸
0260:
新後拾遺和歌集/新後拾遺和歌集巻第三/夏歌
0193/題しらす/西行法師
郭公/思ひもわかぬ/一こゑを/きゝつといかて/人にかたらん
0261:
新後拾遺和歌集/新後拾遺和歌集巻第五/秋歌下
0405/題しらす/西行法師
誠とも/たれか思はん/ひとりみて/後に今夜の/月をかたらは
0262:
新後拾遺和歌集/新後拾遺和歌集巻第十七/雑歌下
1421/世をのかれけるおり、ゆかり有ける人の許へいひをくりける/西行法師
世中を/そむき果ぬと/いひをかん/思ひしるへき/人はなくとも
0263:
新続古今和歌集/新続古今和歌集巻第二/春歌下
0141/花の歌の中に/西行法師
おほつかな/春は心の/花にのみ/いつれの年か/うかれそめけん
0264:
新続古今和歌集/新続古今和歌集巻第十六/哀傷歌
1580//西行法師
はかなしや/あたに命の/露きえて/野へにや誰も/送をかれん
0265:
新続古今和歌集/新続古今和歌集巻第十七/雑歌上
1698/秋歌の中に/西行法師
思ふにも/過て哀の/聞ゆるは/荻の葉みたる/秋の夕風
End:
国文学研究資料館
二十一代集の検索