Title  草庵集(頓阿)  Subtitle  草庵和歌集巻第一  春歌上  0108:  双輪寺に住み侍りし比、ニ月十六日西行上人忌日、前藤大納言人人さそひて三首歌講ぜられしに、春月 明けやすきよはともみえず春の月かすみをわたるかげぞのどけき  Subtitle  草庵和歌集巻第九  雑歌  1147:  周嗣、西行上人自筆の山家集をつたへて侍りけるを、法勝寺僧坊の火のときやき侍りて後、又料紙の様などもとのごとくにたがへず書きて侍るをみせ侍りし、 そのおくに書き付け侍りし 煙だに跡なきあまのもしほ草又かきおくをあはれとぞみる  1163:  西行上人すみ侍りける双輪寺といふ所に、いほりむすびてよめる 跡しめてみぬ世の春を忍ぶかなそのきさらぎの花の下かげ  0164:  かの忌日にあたりて追善し侍りし次に、人人歌よみ侍るに、花を 後の世をとはばといひしそのままに山の桜をたをるけふかな  親本::  草庵集(頓阿)承応二年板本(内閣文庫蔵 特九−五)  底本::  新編国歌大観 第四巻        私歌集編2、定数歌編 歌集   発行:  昭和六十一年五月十五日 初版発行        平成六年十月三十日 三版発行   編者:  「新編国歌大観」編集委員会   発行者: 角川歴彦   発行所: 株式会社 角川書店   国際標準図書番号: ISBN4-04-020142-6  入力::   入力者: 新渡戸 広明(info@saigyo.net)   入力機: Sharp Zaurus igeti MI-P1-A   編集機: Fujitsu FMV DESK POWER   入力日: 2001年09月18日  校正::   校正者:    校正日: