すまん。買っちまった。
やはり、加筆訂正とは言えないレベルの改作。
蝕交問題:コミックと同様の変更。奇数偶数の説明もカット。
====以下、文庫「天地明察」上P167L7より引用
今有如図 日月円及方蝕交 方面七分ノ三十寸 方内容月円 問日月蝕ノ分
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さりげなく「今有図如」を修正しているのもコミックと同様。
招差術問題:コミックは未確認。
====以下、文庫「天地明察」上P275L1-2より引用
今有如図大小星円十四宿。
只云角亢二星周寸相併九寸。
又云房心尾星周寸相併壱拾八寸。
重云女虚危室壁五星周相併四十五寸。
問角星周寸
====
![ファイル名: book1.png
ファイルサイズ: 32.4KB
→クリックで元のサイズを表示 book1](PIX/s2/1337605019_book1.png)
おお、30/7=4.285714286・・・だね。おみごと。
![ファイル名: NONALNUM-gq_jg6rjg4Pjg5fjg5zjg7zjg4kwMg-E.png
ファイルサイズ: 111.1KB
→クリックで元のサイズを表示 NONALNUM-gq_jg6rjg4Pjg5fjg5zjg7zjg4kwMg-E](PIX/s2/1337605019_NONALNUM-gq_jg6rjg4Pjg5fjg5zjg7zjg4kwMg-E.png)
an = xn^2 + yn + z と想定した場合、自乗の係数がゼロになっている。一次方程式なんだなただの。
したがって、この問題は条件過剰。
『今有如図大小星円十四宿。只云角亢二星周寸相併九寸。又云房心尾星周寸相併壱拾八寸。問角星周寸』で充分。
賢いなぁWolfram
![外部リンク Link](theme/basic/Images/external-link.png)
詳細は「(文庫)天地明察訂正箇所確認#5 「招差術」
![外部リンク Link](theme/basic/Images/external-link.png)
とりあえず、笑わかしてもらったのは、上巻巻末の
====以下引用
本書は、二〇〇九年十一月小社刊の単行本を、
上下巻に分冊して文庫化したものです。
文庫化にあたり、加筆修正を行っております。
本書は史実をもとにしたフィクションです。
尚、主要参考文献は『天地明察 下』の巻末に
掲載されております。
(編集部)
====以上引用
アナログハイパーリンクだ! んで、下巻に、単行本と同様の参考文献の記述がある。佐藤賢一先生とは和解したのかしらん? やるなぁ、角川。
他にも改竄がざくざくあるぞ!詳細は追って。
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