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(映画)天地明察 観たぞー


突然、午後、時間が空いたので新宿ピカデリーLink で観てきた。12:25スタートの127席スクリーン*4(でっかい視聴覚室な感じ)で、二割位の入りかな?平日の真昼間だからこんなもんだろう。

こんなボロボロの原作で、滝田洋二郎監督と「天地明察」製作委員会の皆さんは概ねよく頑張った。万が一オオコケしても、それはあなたたちの所為ではなく、すべて原作者に起因する。
ストーリーと役者の演技はさておき、主だったところだけ。

1.算額の問題は全面的に改訂。
2.北極出地の観測機器はほぼ妥当なものを使用している。んが!
  角でんでん太鼓型歩数カウンタはいただけない。空海の招来した数珠で十分だった。
  あの変な歩き方も勘弁してほしかった。
3.象限儀は地味~に出てくる。あの目盛では何度強弱半位の精度だろう。
  真鍮色に輝く副尺をクローズアップすると伊能忠敬バージョンだとばれてしまう。
  つらいところだったね。滝田監督。
  そのくせ観測値は、360度100分表現。秒はない。数値自体はどうなんだろう?
  どのみち秒までの精度がないから、遠心力やら重力異常やら光行差(?)やらの
  補正が施された現代の値をパクってしまう心配はない。
4.「犬若岬」は出てこない。「加賀藩」のすったもんだもない。
5.最終観測地「三厩」はあっさり捨て去り「大間」な感じ。はっきりしない。
6.「必至」は関孝和とのからみで一回のみ。他は「御意」。
  「碁の語彙」だの「勝負の語彙」だの変な解説がないのでさほど気にならない。
7.象限儀ではなく渾天儀に拘ったのは正解。だがアルマジロドームはいただけない。
8.海外(たぶん欧州)の世界地図の真ん中が日本だなんて・・・変。
  ど真ん中に見えているのに「日本は何処でしょう・・・」なんてしらじらしい。
9.「梅小路」は北極出地当てバトルではなく日蝕当てバトルになっている。
  「ロッキー」みたいでなんか変。「えいどりあーん」じゃなくて「だんなさまぁー」だ。

算額の問題に関してはおいおい。

 

— posted by nitobe at 09:46 pm   commentComment [0] 

(コミック)天地明察(3)



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天地明察(3) (アフタヌーンKC)
著者: 槇 えびし
ISBN: 4063878368
出版: 講談社
価格: ¥ 600
出版日:2012-08-23

ざっと見て気が付いたこと あんまり真面目に見てないけどね。
1.初日の天測地が、戸塚になっている。それでも日本橋を起点とすると12里。48Km。がんばるう。
  マラソンの距離に毛が生えた位だから、歩けないことはないだろう。象限儀引きずって。ご苦労さん。
2.北極出地度は原作そのままの様だ。小田原でも戸塚でも、数値に全く意味はないということだ。
3.間縄、一尺鎖、彎窠羅針、いずれも確認できない。さすがにヤバいと思ったか?
  梵天、小象限儀は出てくるね。まっ、あってもいいけど。
4.割円(八線)対数表は見当たらない。使い道ないもんね。
5.伊能忠敬の師である間重富が「霊台儀象志(南懐仁等撰、1674)」などを参考にして作らせた象限儀登場。
  大がどこかへ飛んで行った。大象限儀なのか?中象限儀なのか?
  ご丁寧に、対角斜線副尺のクローズアップまで描かれている。墓穴を掘ったね。
  どうやって秒まで読み取るのかご教示願いたい。
  この象限儀は周天360度60分仕様だ。あたりまえだ間重富仕様だもの。
  梅小路のくだりで360度100分100秒表現をやらかしてくれるとおもろいなぁ。
6.熱田から赤間関までのルート
  単行本天地明察   コミック天地明察
  熱田        熱田
            桑名
  山田        亀山   伊勢
            都(京都)
            大阪
  舞子浜       舞子浜
  岩屋        岩屋
  福良        福良
  鳴門
  撫養        撫養
  室戸
            高地 どこだそりゃぁ(高知)
            川之江
            丸亀
  塩飽の小島     児島
            倉敷
            広島
            三田尻(防府)
            山口
  萩を目指す?    萩
  赤間関(下関)   赤間関(下関)
  何故、萩を通る? この後、山陰道を通るんだが・・・?女でも囲っているのか?
7.犬若岬、ばっさりカット。犬吠崎で「地球は丸い」とも思わなくなった。北極出地度も提示せず。

招差術問題までたどり着かなかった。伊能忠敬のパクリの手が込んできた。が、間抜け。

 

— posted by nitobe at 09:10 pm   commentComment [0] 

健一≠賢一?


Twitterによると「(映画)天地明察の時代考証はあの!佐藤賢一様」だそうだ。
ホントに取り込まれちゃった?一瞬信じちゃったぞ。釣りもほどほどに。「佐藤賢一 天地明察」でググると出てくるよ。

第六ポンプシンドロームだ。

10/04 追記:
釣りじゃなかったみたい。(映画)天地明察 和算監修/指導/協力Link

 

— posted by nitobe at 11:36 pm   commentComment [0] 

史遊会通信No.206


規則 6: 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する

面白いものをみつけた。

私設の史遊会ホームページLink  史遊会通信No.206Link 平成24年2月10日発行(保全済み)
自由執筆「メディアに扱われる数学(和算)」 佐藤健一

TBSドラマ「水戸黄門」、映画「天地明察」、NHK大河ドラマ「平清盛」全て平成和算界の大御所、佐藤健一先生が「指導」しているらしい。

(映画)「天地明察」について
           小説自体の科学的な
ことについては作者は全く正しい知識を持っ
ていないのですが、監督の滝田氏は作者とは
違ったものを想像することもあり、和算につ
いては考えられる範囲で作り直しをしまし
た。

「想像」−>「創造」? ひょっとして、文庫版とも違う変更が入るってことかな?

  確かに渋川春海の数学では出来そうもな
い改暦をしたのですから、関孝和の協力は必
要になるはずです。【云々】

「貞享暦」は、関孝和の協力があったということでしょうか?
「渋川春海の数学では出来そうもない改暦をした・・・」
・・・冲方某の与太話に毒されていませんか?佐藤健一先生。

ボロボロなのは渋川春海の数学ではなく、冲方某の数学ですからぁ~。残念。

まっ、論文じゃないから多少筆が滑ってもご愛嬌ですがね。いやぁ、笑わせていただきました。

 

— posted by nitobe at 10:59 pm   commentComment [0] 

東遊記後編 卷之二 松前の津波


規則 4: 都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。

東遊記後編Link
松前の津波の項を追加。寛保元年七月十九日(1741年8月29日)、火山活動に伴う渡島大島北側斜面の山体崩壊によって発生した(という説がある)寛保津波の伝聞である。興味のある方は「寛保津波」をググってね。
卷之二
 〇松前の津波
奧州津輕領三馬屋といへる所は、松前渡海の湊にて、其間纔に七里を隔てたり。兩方の
山々の鼻相臨める所は、三四里許にても達すべし。此三馬屋に逗留せし頃、一夜此家の
近きあたりの老人來りぬれば、家内の祖父祖母抔打集り、圍爐裏にまと居して、四方山
の物語せしに、彼者共語しは、扨も此二三十年已前松前の津波程おそろしかりしことは
あらず。されど佛神はあらかじめよくしろしめして、其告もありしかど、おろかなる人
間、其時まで露しらずして、海邊の者皆死うせしなり。定て上方にても聞及び給ひて
んと云。膝すり寄りて、いかなる事にて有りしやと問ふに、其頃風も靜に、雨も遠かり
しが、唯何となく空の氣色打くもりたるやうなりしに、夜々折々光り物して、東西に
虚空を飛行するものあり。漸々に甚敷、其四五日前に到れば、白晝にもいろ/\の
神々虚空を飛行し給ふ。衣冠にて馬上に見ゆるもあり。或は龍に乘り、雲に乘り、或は
犀象のたぐひに打乘り、白き裝束なるもあり。赤き、青き、色々の出立にて、其姿も亦
大なるもあり、小きもあり。異類異形の佛神空中にみち/\て、東西に飛行し給ふ。我
我も皆外へ出て、毎日々々いと有難くをがみたり。不思議なる事にて、まのあたり拜み
奉ることよと、四五日が程もいひくらすうちに、ある夕暮沖の方を見やりたるに、眞
白にて雪の山のごときもの遙かに見ゆ。あれ見よ又ふしぎなるものの海中に出來たれと
いふうちに、だん/\に近く寄り來りて、近く見えし島山の上を打越して來るを見るに、
大浪の打來るなり。すは津波こそ、はや迯よと、老若男女我さきにと迯迷ひしかど、し
ばしが間に打寄て、民屋田畑草木禽獸まで、少しも殘らず海底のみくづと成れば、生殘
る人民、海邊の村里には一人もなし。我々も遙に見しに、其浪數千里の沖より來りて、
其高きこと雲のごとく、磯近き迄は、浪といふ事思ひもよらざりしなり。されど唯一
寄せにて直に引たり。いかなるゆゑといふ事しる人なし。扨こそ初に神々の雲中を飛行
し給ひけるは、此大變ある事をしろしめして、此地を迯去り給ひしなるべしといひ合て、
恐れ侍りぬと語りぬ。其座にありける四五十以上の老人は、皆まのあたり見覺えて、口
口に語りぬ。此事にて思ひ合すれば、我友塘雨諸國行脚の時、石見の國にて海邊を通り
しに、海の底より潮卷上り來て。川上遙にゆり上り、懸り居し船など、大に驚き大變な
りと騒ぎあひ、海嘯といふものならんや抔いひたると語りし。其年月此頃に當れり。す
べて北海邊は、此時皆何方も海の底大に潮湧返りて騒動せしと、何れの國にてもいひし
なり。彼松前の波先の響北溟一面に動きしとみえたり。誠に希代の珍事なりき。又後世
の心得にもなるべき事なり。
飛行体は火山活動による噴煙と推察する。「天地明察」盗作疑惑からどんどん遠ざかってきているが・・・。

 

— posted by nitobe at 08:53 pm   commentComment [0] 

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