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第五帖第四通 抑男子女人の御文

                  連如
抑、男子モ女人モ罪ノフカカラントモカラハ
諸佛ノ悲願ヲタノミテモイマノ時分ハ
末代悪世ナレハ諸佛ノ御チカラニテハ
中々カナハサル時ナリコレニヨリテ阿弥陀
如來ト申奉ルハ諸佛ニスクレテ十悪
五逆ノ罪人ヲ我タスケントイフ大願ヲ
オコシマシ/\テ阿弥陀佛トナリ給ヘリ
コノ佛ヲフカクタノミテ一念御タスケ
候ヘト申サン衆生ヲ我タスケスハ正覺
ナラシトチカヒマシマス弥陀ナレハ我等カ
極樂ニ往生セン事ハ更ニウタカヒナシ
コノユヘニ一心一向ニ阿弥陀如來タスケ給ヘト
フカク心ニウタカヒナク信シテ我身ノ
罪ノフカキ事ヲハウチステ佛ニマカセ
マイラセテ一念ノ信心サタマラン輩ハ
十人ハ十人ナカラ百人ハ百人ナカラミナ
淨土ニ往生スヘキ事サラニウタカヒナシ
コノウヘニハナヲ/\タフトクオモヒタテマツ
ランコヽロノヲコラン時ハ南无阿弥陀佛/\
ト時ヲモイハストコロヲモキラハス念佛
申ヘシコレヲスナハチ佛恩報謝ノ念佛ト
申ナリアナカシコ/\
————
蓮如上人著
「稽古御文書」
發行年:不明
西六條前通油小路西ヘ入數珠屋町
京都書林文華堂 丁子屋 山内正次郎

 
義理の祖父の一周忌。

 

— posted by nitobe at 11:59 pm   commentComment [0] 

夫人間の浮生なる相をつら/\觀ずるに

夫人間の浮生なる相をつら/\觀ずるに
おほよそはかなきものはこの世の始中終
まほろしのごとくなる一期なりさればいまだ
万歳の人身をうけたりといふ事をきかず
一生すぎやすしいまにいたりて
たれか百年の形躰をたもつべきや我や
さき人やさきけふともしらずあすとも
しらずをくれさきだつ人はもとのしづく
すへの露よりもしげしといへりされば
朝には紅顔ありて夕には白骨となれる
身なりすでに旡常の風きたりぬれば
すなはちふたつのまなこたちまちにとぢ
ひとつのいきながくたえぬれば紅顔むな
しく變じて桃李のよそほひをうしなひ
ぬるときは六親眷属あつまりでなげき
かなしめども更にその甲斐あるべからず
さてもあるベき事ならねはとて野外
にをくり夜半のけふりとなしはて
ぬればたゞ白骨のみのこれりあはれといふも
中/\をろかなりされば人間のはかなき
事は老少不定のさかひなればたれの人も
はやく後生の一大事を心にかけて阿弥
陀佛をふかくたのみまいらせて念佛
まうすべきものなりあなかしこ/\

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改正章句附 御改悔文并御文
聖人御代々記 報恩講和讚
正信偈念佛和讚
東都書林
弘化三丙午歳六月

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IMG0014


五帖御文 第五帖第十六通
蓮如

 


— posted by nitobe at 02:49 pm   commentComment [3] 

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